頭痛

頭痛と一言でいってもさまざまな原因があります。
たとえば脳腫瘍などの頭蓋内疾患、眼、鼻、耳、歯、などの局所的疾患、高血圧その他の発熱、中毒、などです。

まずはその頭痛がどのような種類なのか専門の先生に相談する事が必要です。

女性に多い偏頭痛、群発性頭痛、筋緊張性頭痛
女性に多い偏頭痛、群発性頭痛、筋緊張性頭痛といわれる頭痛については、カイロプラクティックの治療効果を期待できます。

原因は?

後頭部の付け根、首のもっとも頭に近い部分(矢印)は脳に血液と酸素を供給している椎骨動脈や後頭神経が通っています。
カイロプラクティックではその原因を頚椎のアンバランスとしてとらえます。

これらの神経や血管が圧迫をうけるとどうなるでしょう。

特に頚椎2番3番から出た後頭神経は大小左右に4本に分かれ後頭部の知覚をつかさどっています。

上位頚椎のサブラクセーション(ずれ)はそれらの神経を圧迫された結果として後頭神経の炎症が原因で起こると推測できます。

さらに血管の圧迫は脳内の酸素不足ももたらし頭重感、圧迫感様の頭痛を誘発すると考えられます。

治療方法は?

カイロプラクティックでは上位頚椎・後頭骨のアンバランスを正常な位置に戻す方法(アジャストメント)を行ないます。
このことで、関節腔内の圧力が低下、圧迫されている神経・血管などが開放されるというのが経験的に推論立てできるものの、その効果の科学的な立証は今後の課題になります。
横隔膜高位症からくる頭痛
横隔膜は、腹部と胸部を隔てる筋肉性の壁です。
首から出た神経(横隔神経) が支配しています。

原因は?

何ならかの影響で横隔膜の緊張し、それに伴いこの位置が高い位値に固定されると胸部の内圧が上昇します。
さらにその圧力は頚椎の(脊髄が通る管)脊柱管から頭蓋内圧の上昇をきたします。
これにより脳が圧迫されたために起こる頭痛もあります。
時には横隔膜の緊張が続き横隔膜高位と言う状態から、心臓の病気と間違えるほどの症状もだします。

治療方法は?

この場合においても頭蓋調整によって簡単に横隔膜の緊張をとることができ、瞬時に頭痛と胸部の痛み(胸苦しさ)から開放してくれます。
鼻腔関連からくる頭痛
前頭部に頭痛を感じる人も多く、これは片頭痛とは別で鼻腔関連からくる場合が多いようです。
目の奥、眉間の奥の痛みを訴えます。

原因は?

アレルギー性の鼻炎、鼻中隔湾曲症、蓄膿症などによる鼻腔内圧上昇によるもの推測できます。
頭蓋骨は15種23種類からの骨で構成されますが、これらの構成骨の縫合部のアンバランスが上記症状を出します。

治療方法は?

カイロプラクティックのクラニアルテクニック(頭蓋調整)は、非常に有効です。